韓国のヒアルロン酸注入2026:打つ前に確かめる3つのこと(製品・量・再診日)
30秒でわかる答え
- 韓国の予約アプリはフィラーを製品名か原産地、量、部位つきで載せますが、外国人向けの予約ページには「リップフィラー 1cc」とだけ書いたものもあります。
- 予約の前に、どの製品でヒアルロン酸のフィラーか、どの部位に何ccか、帰国前にもう一度診てもらえる日はあるかを聞いてください。
- 予約前の返事にこの三つが書いてある皮膚科なら、何にお金を払うのかが分かります。
東京や大阪から3泊4日でソウルに来た方が、私の診察室でスマートフォンをこちらに向けます。よくあることなので、画面は見る前から分かります。「Lip Filler」と料金だけが書かれた予約ページです。どの製品かを聞いても、ページに書いていないので、たいてい本人も知りません。同じ椅子に座る韓国人の患者さんは、アプリの選択肢で読んだ製品名と量を、こちらが聞く前に言うことが多いです。日本から来た方に次に聞くのは帰りの便の時間で、これは世間話ではありません。
注入の前に答えが要ることは三つです。どの製品で、ヒアルロン酸のフィラーなのか。どの部位に何cc(1ccは1mL)入れるのか。帰りの便の前に、もう一度診てもらえる日はあるのか。韓国人の患者さんは近くに住んでいるので、三つ目をほとんど聞きません。旅行者は三つとも聞く必要があります。
この記事の流れ
- 「リップフィラー」だけで分からないことは?
- 韓国のアプリはフィラーをどう書く?
- 韓国のアプリと外国人向け予約ページを並べると
- そのヒアルロン酸は溶かせる?
- 注入のあと、ソウルに何日残る?
- 予約前に聞くこと、注入前に決めること
- 返事に出てくる要注意サイン
- よくある質問
「リップフィラー」だけで分からないことは?
フィラーは、ふくらみを足すために皮膚の下に注入する素材です。多くはヒアルロン酸(HA)のジェルで、ほかの素材のものもあります。韓国では主に顔のしわとボリュームのために許可されていて、韓国の予約アプリには唇、あご、頬、額の選択肢が並びます。
外国人向けの予約ページには、フィラーをブランドなしで「リップフィラー 1cc」とだけ書いたものがあります。別の外国人向け予約サイトには、「韓国製」という原産地と量だけで、製品名のない予約ページがあります。ソウルの皮膚科を外国人向けに集めたページには、製品も量も書いていない最低料金の行があります。
反対の書き方もあります。外国人向け予約サイトにも、フィラーを1ccごとに製品名で載せ、ほとんどに輸入か韓国製かを書いた皮膚科の予約ページがあります。
米国食品医薬品局(FDA)は、自分が受けるフィラーの患者向け表示を読んで医師と話すよう勧めています。韓国の食品医薬品安全処も2019年の注意喚起で、使われる製品の表示と添付文書を確かめるよう求めています。製品名が分からなければ、どちらもできません。
韓国のアプリはフィラーをどう書く?
韓国の予約アプリは、フィラーの中身を選択肢に書きます。あるアプリでは、ある皮膚科の額の選択肢に、部位、1cc、輸入品という表示、ブランド名、回数が並びます。同じアプリの別の皮膚科は、輸入ブランドと1ccを書いたうえで、頬やあごから唇、こめかみまでの一覧から部位を選ばせます。
ブランドを書かない選択肢もあります。部位を一覧から選ばせる皮膚科の選択肢を見ると、安いほうには「国産」とだけ書いてあります。韓国で国産といえば韓国製のことで、輸入品には「輸入」と書かれます。ブランドがなくても、韓国人の患者さんは原産地でおおよその料金帯が分かります。
韓国人の患者さんの多くは、アプリの選択肢で製品名か原産地とccを読んでから、私の診察室に来ます。椅子に座ってから付け足すのは「溶かせるんですよね?」という質問です。韓国のアプリの料金表では、「フィラーを溶かす注射」が独立したメニューになっています。
韓国人の患者さんがしていること
唇のフィラーを予約する30代の韓国人の患者さんなら、たいてい製品名か輸入・韓国製の別と、量と部位が書かれた選択肢を選びます。地下鉄で通える所に住んでいるので、経過を診てもらうために翌週にもう一度来られます。気になる変化があれば、次の予約を待たずに施術した皮膚科に連絡します。製品については彼女と同じことを聞けますが、帰国前にもう一度来る日だけは、あなたが前もって決める必要があります。
施術のあと、私が働いている皮膚科では、製品のラベルを部位ごとの量と一緒にカルテに残します。カルテは皮膚科に残るので、同じ内容を書面でもらって帰ってください。それがあれば1年後に別の皮膚科でも、帰国後に別の医師に診てもらうときも、何が入っているかを正確に言えます。
韓国のアプリと外国人向け予約ページを並べると
選択肢の名前
- 韓国の予約アプリ: ジュビダームなどの製品名か、せめて「輸入」「国産」
- 外国人向け予約ページ: 製品名のことも、「リップフィラー 1cc」「韓国製」だけのこともある
量
- 韓国の予約アプリ: cc単位(たいてい1cc。それ以上もある)
- 外国人向け予約ページ: たいていcc。製品も量もない最低料金の行もある
部位
- 韓国の予約アプリ: 一覧から一つ選ぶ
- 外国人向け予約ページ: 「リップフィラー」など名前に入ることが多い
料金の幅を分けるもの
- 韓国の予約アプリ: 輸入か韓国製か。輸入品の幅のほうが高い
- 外国人向け予約ページ: 製品名も原産地もないと、どちらの幅か分からない
溶かす処置
- 韓国の予約アプリ: 「フィラーを溶かす注射」が別のメニュー
- 外国人向け予約ページ: 別の項目になっていないページがある。「完全に元に戻せる」と書く案内もある
ソウルでの1ccの幅(韓国のアプリと外国人向けサイト):
- 韓国製フィラー:₩88,000〜200,000(約10,500〜23,800円)
- ジュビダームなどの輸入フィラー:₩179,000〜600,000(約21,300〜71,500円)
2026年10月時点、公開されている3つの情報源での幅です。円は目安です。
二つの幅はほとんど重なりません。同じ製品でも、値段は皮膚科ごとに違います。「フィラー」とだけ書いた予約ページでは、どちらの幅かを知る前に払うことになります。シリーズ1回目で見た韓国のメニューが施術ごとに量を書いていることと同じ習慣で、フィラーではそこに製品名が加わります。
そのヒアルロン酸は溶かせる?
外国人向けの案内には、ヒアルロン酸を「完全に元に戻せる」と書くものがあります。実際のところはこうです。ヒアルロン酸のフィラーは、ヒアルロニダーゼという酵素で分解できます。医師がその部位に注射するもので、日本でいう「溶解注射」です。ジュビダームのメーカーも、主成分を手を加えたヒアルロン酸と説明し、長引く副作用に医師が使う手段の一つとしてヒアルロニダーゼを挙げています。
聞いておく、もっと深刻な理由もあります。FDAがフィラーで最も懸念される危険に挙げるのは、誤って血管の中に注入してしまうことです。確率は低いものの、起きれば合併症は深刻で、元に戻らないこともあります。壊死(組織が死ぬこと)や視力の喪失が報告されています。韓国の食品医薬品安全処も、副作用に皮膚の壊死と、失明または視力の低下を挙げています。
起きるのはまれです。それでも、私が働いている皮膚科の処置室の冷蔵庫にはヒアルロニダーゼのバイアル(薬の小瓶)があります。注射器を取る前には、その製品がヒアルロン酸かを確かめます。
フィラーのすべてがヒアルロン酸ではありません。外国人向けの予約ページには、ほかの素材のフィラーを同じページで売るものもあります。ポリ-L-乳酸(PLLA)、カルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)、PMMA(アクリル系の素材)など、ヒアルロン酸以外の素材でできたフィラーは、この酵素では溶けません。ヒアルロン酸のような素材でないフィラーや「永久」フィラーは、FDAによると取り除くのが難しいか不可能なことがあります。製品名が分かっても、「ヒアルロン酸のフィラーですか」は別に聞いてください。答えが「いいえ」なら、溶かす選択肢がないからです。
ヒアルロン酸でも、溶かすことは取り消しボタンではありません。溶かすのもまた注射で、取り除く処置そのものにも危険があります。溶かす酵素にも、まれにアレルギー反応があります。溶かすかどうか、どれだけ使うかは、あなたの顔を診る医師が決めます。
注入のあと、ソウルに何日残る?
帰国の前日にフィラーを打ちたいと言われたら、私が最初に聞くのは「飛行機は何時ですか」です。知りたいのは、帰国前にもう一度来られるかです。
腫れやあざは、フィラーでよくある副作用に含まれます。FDAはよくある副作用の多くが数日から数週間でおさまるとし、米国皮膚科学会は7〜14日か、それより早く消える傾向があるとしています。どちらも回復にかかる期間で、飛行機に乗るための決まりではありません。
韓国への医療旅行の予約サイトに載る旅程表の例でも、注入のあとの再診には「予定されていれば」と添えてあります。再診が入るのは、予約してある場合だけです。再診日は予約の前に決めてもらってください。旅全体の日の並べ方は、帰りの便から逆算して施術の日を決める方法に書いています。
Second opinion|チョ・ヘジュン
受付で実際に起きているのは、こういうことなんですよね。海外から「リップフィラー 1cc」とだけの予約メッセージが届くと、私は日時をご案内する前に、どの製品のメニューかと帰国日を聞き返します。帰国日を聞くのは、帰国前にもう一度来ていただける日を空けておきたいからです。最初のメッセージに両方あれば、やりとりが一往復減ります。
予約前に聞くこと、注入前に決めること
予約のメッセージで
- 「この予約ページのフィラーは、どの製品ですか?ヒアルロン酸のフィラーですか?製品名が言えなければ、輸入品か韓国製かを教えてください。」 料金の幅と、溶かせるかが分かります。
- 「このフィラーはどの部位用で、何ccですか?」 その料金に何が含まれるかが分かります。
- 「帰りの飛行機は○月○日です。それまでに、もう一度診てもらえる日はありますか?」 「予定されていれば」が日付に変わります。
三つの質問に文字で答えが返ってくれば、予約してよいと私は考えています。
カウンセリングで、注入の前に
どの部位に何cc入れるかは、医師が診察してから決めます。注入の前に、正確な製品名と部位ごとのccを確定してもらい、書面で受け取ってください。ヒアルロニダーゼを置いているかも聞いてください。
日本語が通じる範囲は皮膚科ごとに違います。受付とのメッセージだけが日本語なのか、医師のカウンセリングにも通訳がつくのかを分けて聞いてください。痛みが心配なら、「麻酔はどうしますか?」も一緒に聞けます。
返事に出てくる要注意サイン
予約前にもう一つ質問したほうがいい返事です。
1. フィラーをほめるのに、製品名がない返事
- こんなとき: 製品を聞いても、製品名も原産地もヒアルロン酸かどうかもなく、「品質のいいフィラー」「プレミアムフィラー」とだけ返ってくる。
- 困る点: 輸入品と韓国製は料金の幅が違うので、どちらに払うのかも、溶かせるのかも分かりません。
- どうするか: 製品名か輸入・韓国製の別と、ヒアルロン酸かどうかをもう一度聞いてください。2回目の返事にもなければ、その予約ページからの予約はお勧めしません。
2. 「完全に元に戻せます」
- こんなとき: 予約ページや返事が、製品名もヒアルロン酸かどうかも言わずに「完全に元に戻せる」と書いている。
- 困る点: 酵素で溶けるのはヒアルロン酸のフィラーだけで、ヒアルロン酸でないフィラーを一緒に売る予約ページもあります。溶かすのも別の注射で、それ自体に危険があります。
- どうするか: その言葉で予約を決めないでください。製品とヒアルロン酸かどうかを聞き、違うなら、溶かせないフィラーでいいかを予約前に決めてください。
3. 「必要ならまた来てください」
- こんなとき: 帰国日を伝えたのに、帰国前の日付がなく、「必要なら」再診とだけ返ってくる。
- 困る点: 腫れやあざは引くまで数日から数週間かかることがあり、診てほしいときには空港にいるかもしれません。
- どうするか: 帰国前の具体的な日をもらってください。なければ、注入を旅の早い日に動かせるか聞いてください。
よくある質問
Q. ソウルのページで見かけるフィラーの製品名は?
A. 輸入品ではジュビダームのような製品名を見かけ、韓国製は「韓国製」とだけのこともあります。どの製品が顔に合うかはカウンセリングで決まり、順位はつけません。
Q. 製品名は、皮膚科に着いてから聞いてもいいですか?
A. 着いてからも聞けますが、予約の前にも聞いてください。注入の前には医師が正確な製品を確定します。ただ、その時点ではもう、ある料金で予約を済ませています。予約のメッセージで製品とヒアルロン酸かどうかを聞けば、日程を組む前に料金の幅が分かります。
Q. 注入のあと、いつ飛行機に乗れますか?
A. 注入から飛行機までの日数に、決まった一つの数字はありません。米国皮膚科学会は、腫れやあざが7〜14日で消える傾向があるとしています。帰国前にもう一度診てもらえる日を、予約前に皮膚科に聞いてください。
Q. 「完全に元に戻せる」は本当ですか?
A. 完全に、とは言えません。溶かす酵素が効くのはヒアルロン酸のフィラーだけで、ヒアルロン酸でも、溶かすのはそれ自体に危険のある注射です。製品とヒアルロン酸かどうかを聞いてください。
Q. 製品名を聞くのは失礼ですか?
A. 失礼ではありません。韓国人の患者さんはアプリで製品名か原産地を読んでから座ります。答えが文字で残るよう、予約のメッセージで聞いてください。
三つの質問を送る前に、Seoul Skin Logで予約を考えている皮膚科のページを開いてみてください。江南・明洞・弘大の皮膚科392院のページで、フィラーの料金を公開しているかと、評点、Google・カカオのレビューの要約が見られます。
チェ・ソグ / 江南でレーザーを握って15年
次回(The Tourist Menu): 韓国・ソウルの皮膚科予約2026:短い渡韓で今回受ける施術、次回に回す施術
この記事は一般的な情報であり、医療相談ではありません。施術の適否は、肌の状態を診たうえで対面で決まります。料金は2026年10月時点のソウルでの目安であり、頻繁に変わります。

